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【パースの旅】パース起点の周辺観光地
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◎パース&その近郊
西オーストラリア州の玄関口であるパースは、スワン川のほとりに広がる近代的な美しい街。「世界でもっとも住んでみたい街」(旅行家の兼高かおる氏)、「世界一孤立した都市」(アメリカズカップで優勝したスキッパーのデニス・コナー氏)、「光の都市」(宇宙飛行士ジョン・グレン氏)……とさまざまな形容で語られてきたように、魅力あふれる土地を訪れた人の数だけストーリーが生まれている。
コンパクトにまとまったシティ中心部は高層ビルが建ち並ぶ都会ではあるものの、緑豊かな美しい環境で、空も青く広く、マリンブルーのインド洋のビーチへも車で20〜30分の距離。自然と融合したゆったりとした心地よさに誰もが魅せられてしまう。
カリフォルニアに優るとも劣らない穏やかな地中海性気候に恵まれ、平均日照時間は8時間。冬(6〜8月)は雨が多くなるが比較的温暖で、夏(12〜2月)の間はほとんど雨が降らず乾燥して気温も高くなる。ただし、午後には「フリーマントルドクター」と呼ばれるさわやかな海風が吹くため、真夏でも比較的過ごしやすい。
スワン川の河口にあるフリーマントルは、アメリカズカップの開催地として一躍有名になった港町。その沖合いにはロットネスト島が浮かび、近郊にはドルフィンスイムで有名なロッキンハム、ワイナリー巡りができるスワンバレーなどがあり、アクティビティには事欠かないが、パースを拠点にしてほかのエリアにもぜひ足を伸ばしたい。
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◎ハートランド、中西部とガスコイン―アウトバックコースト―
インド洋に面した美しい海岸線から内陸の荒涼としたアウトバックまで多種多様な景観が広がるハートランド地区、中西部。ピナクルズ(ナンバン国立公園)やウェーブロック、カルバリ国立公園といった旅行者に人気の観光スポットが点在し、比較的パースに近い主要な見どころには、日帰りツアーが催行されている。
春にはワイルドフラワーが咲き乱れ、もっとも見ごたえがあると言われる鑑賞ルートもこのエリア一帯にある。ジェラルトンなどの港町では水産業、特にロブスター漁が盛んで、日本に輸入されている豪州産ロックロブスターも大半がこの地域から空輸されている。
中西部のさらに北側は、年間晴天日が平均320日という恵まれた環境にあるガスコイン地区。透明度の高い600kmに及ぶ海岸線“アウトバックコースト”は海洋動物の宝庫として名高く、世界遺産に登録されているシャークベイや200種以上の珊瑚に囲まれたニンガルー海洋公園をはじめとして、豊かな生態系が息づいている。
特に有名なのは、野生のイルカが訪れるモンキーマイア、地球最古の生物ストロマトライトが現生するハメリンプール、巨大なジンベイザメと泳げるエクスマウスなど。ジュゴンやマンタ、海ガメなども多数棲息し、ダイビングやシュノーケル、クルーズといったマリンアクティビティも豊富だ。内陸には、エアーズロックの2倍以上の大きさの一枚岩マウントオーガスタスがある。
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◎キンバリー、ピルバラ
「最後の秘境」の異名を持つ西オーストラリア州北部のキンバリー地区。太古の大自然が手付かずのまま残り、そのスケールの大きさに魅了されるアドベンチャー好きの旅人が後を絶たない。乾季(4〜9月)と雨季(10〜3月)に分かれる熱帯性気候に属し、雨季には水没して通行できない道路やアクセス禁止になる地域も少なくないため、観光には真っ青な空が広がる乾季が適している。
西の玄関口となるブルームは、ターコイズブルーのインド洋に面したトロピカルな雰囲気あふれるリゾートタウン。かつて“パールラッシュ”に沸いた真珠の町で、移民ダイバーたちによって独特のエスニック文化が発展し、日本との縁も深い。夕陽の名所ケーブルビーチや、3〜10月の満月の夜に見られる幻想的な「月の階段」が人気を呼んでいるほか、キブ・リバー・ロードやダンピア半島など周辺の観光スポットへの発着点の役割も果たしている。
一方、東のカナナラは、ドーム状の奇岩群バングルバングルで有名な世界遺産のパヌルル国立公園(4〜12月開園)や、ウィルダネスパーク「エルクエストロ」(4〜10月オープン)への基点となる町。小型セスナやヘリコプター、4WDを利用して辺境に足を伸ばす旅行者が多く、希少なピンクダイアモンドを産出するアーガイル鉱山へのツアーもある。
キンバリー地区の南側のピルバラ地区には、「地球最古の大地」を実感できるカリジニ国立公園があり、人智の及ばぬ自然の神秘、雄大さに圧倒される。
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◎南西部、グレートサザン
パースから車で数時間でアクセスできる南西部は、パースっ子が週末や休暇を利用して気軽に出かけるホリデータウンが点在し、どこかゆったりとした時間が流れている。ドルフィン・ディスカバリー・センターのあるバンバリー、全長1,841mの桟橋の先端に海中観測所が設置されたバッセルトン、西オーストラリア州随一のワイン産出地&サーフスポットとして知られるマーガレットリバー、インド洋と南極海を見渡せる灯台のある南西端のオーガスタなど、パースを除くと州内でもっとも訪れる人の多いエリアとなっている。
南西部の隣はグレートサザン地区と呼ばれ、ペンバートンにある高さ61mのカリーの巨木グローセスターツリーに設置された展望台や途中でウォーキングも楽しめる観光トラム、ウォルポール郊外のツリー・トップ・ウォークなど、珍しい森林の景観が楽しめる。
港町アルバニーは、1826年に西オーストラリアで最初に白人が入植した町。かつて捕鯨基地として栄えたが、現在は州指折りのホエール・ウォッチング・スポットとなり、冬から春(7〜10月)はウォッチング用クルーズが運航している。町中には19世紀建造の歴史的な建物が残り、近郊には断崖絶壁のギャップやナチュラルブリッジで有名なトーンディラップ国立公園などの見どころがある。
1,500種以上の植物が自生するスターリング山脈国立公園をはじめ、春には各地で色鮮やかなワイルドフラワーが鑑賞できる。
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◎ゴールドフィールド、エスペランス
ゴールドフィールドの中心地は、19世紀の面影が残る金鉱の町カルグーリー。1890年代に金が発見され、一獲千金を夢見る人々が砂漠に押し寄せたため、ゴールドラッシュが始まって10年後の1903年に、パースのスワン川支流にあるマンダーリング・ダムから全長560kmにも及ぶ送水パイプラインが完成した。
周辺にはゴーストタウン化した町もあるが、カルグーリーでは現在も大規模な金の採掘を継続中。長さ3.5km、幅1.5km、深さ400mに達した豪州最大の露天掘金鉱「スーパーピット」は24時間稼動し、年間約85万オンスの金を産出している。シドニーとパースを結ぶ大陸横断鉄道インディアン・パシフィック号に乗車すると、列車の停車時間を利用してゴールドにまつわるスポットを巡るツアーに参加することもできる。
ゴールドフィールドの南の海岸線沿いは、真っ青な海と白砂のビーチのコントラストが美しいエスペランス地区。拠点となるエスペランスの街は主要な都市から離れているせいか、国際的な知名度はないが、知る人ぞ知る隠れ家的リゾート地だ。オーストラリアを周遊する外国人長期旅行者の間でも、ラッキーベイやヘルファイヤーベイのあるケープ・ル・グラン国立公園は、必ずおすすめスポットして名前が挙がる。ピンクレイクやトワイライトビーチなど、郊外の見どころをカバーする風光明媚な「グレート・オーシャン・ドライブ」にはピクニックを持って出かけたい。