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旅行ライター木谷朋子の何度行っても飽きない!イギリスのお気に入りスポット
思い出の地はハワースとエジンバラ
歴史遺産の宝庫と名作の舞台に感動
エジンバラで毎年8月に行われる国際芸術フェスティバルと小説『嵐が丘』の舞台となったハワース村へ行くのを目的に初渡英(実はこれが初の海外旅行!)したのが1983年の夏の終わりのことでした。
典型的なバックパッカー1人旅を敢行した大学時代を経て、その後2年間のイギリス留学中もイギリス各地を巡る小旅行を継続。帰国後は旅の取材やプライベート旅行でイギリス各地を巡っています。
個人的には新たなデスティネーションを開拓したい気分ですが、イギリスには何度行っても胸を打つ情緒あふれる風景がたくさんあるため、「やっぱりもう一度行こう!」と気づくと再び同じ地に立っていたりします。
変わらない景色が財産
心癒されるカントリーサイド
イギリスのカントリーサイドの美しさには、フランスやイタリアのようなラテンの国々とは違う独特の空気感があります。新しいことにも果敢に挑戦するイギリス人ですが、一方で古いものを大切に使い続け、残そうと強く願う国民性。数百年間同じ景色のまま、という場所も多いのが特徴であり魅力です。
なかでも心惹かれるのは湖水地方。ピーター・ラビットの故郷といわれるニア・ソーリー村周辺や隣村ホークスヘッドからコニストンにかけての小さな湖、ワーズワースが愛したグラスミアや北湖水周辺など、心癒される美しい風景が広がります。
コーンウォールとその先の海に浮かぶイギリス最西端の島シリー諸島、フランスとの海峡に浮かぶジャージー島やガンジー島も、一目で大好きになった場所です。島巡りは少々マニアックですが、コーンウォールは日本人観光客にぜひ訪れて欲しい場所。イングランドで唯一ケルト遺跡が残る不思議空間も魅力で、何といっても海の碧さが最高!太陽の光の強さが違います。
歩くと見えてくるロンドンの魅力
テムズ川の新名所ミレニアム・マイル
近年「イギリスは田舎がいい!」的な記事も多くみかけますが、著しく変貌を遂げたロンドンの魅力も見逃せません。
ロンドンを歩いて楽しみたい人には、2000年を目指して開発されたテムズ川南岸地区がおススメ。ウエストミンスター・ブリッジからタワー・ブリッジのたもとにあるバトラーズ・ウォーフまでの道のりは、21世紀の新名所を結ぶミレニアム・マイルと呼ばれ、ここ数年新しい建物が次々と建てられている注目エリアなのです。
高さ135mという世界最大の観覧車「BAロンドン・アイ」や、2000年にできた世界最大の現代アートの美術館「テート・モダン」、ミレニアムプロジェクト記念の一環として造られた「ミレニアム・ブリッジ」、約350年ぶりに再現された茅葺屋根の「シェイクスピア・グローブ座」など、見どころがいっぱいです。
私が行くときは、混雑する「ロンドン塔」を午前中に見てから「タワー・ブリッジ」の中を見学し、バトラーズ・ウォーフにあるテレンス・コンラン卿がプロデュースしたレストランのどれかでのんびりランチをとります。その後は西に向かってテムズ川沿いを歩き、途中グローブ座で展示場見学と劇場のバックステージツアーに参加。この合間に夜からの芝居のチケットを予約すれば完ぺきなのですが、上演シーズンが夏期のみ(5〜9月)なので、人気演目を見たい場合は事前予約が必要です。
さらにテート・モダンでお茶をしてから美術館内を見学。美術館好きだったらここでタイム・オーバーとなると思います。駆け足なら1日でロンドン・アイまでたどりつけますが、ランチやお茶をしたりすることにも時間をかけたい人は、半分踏破を目指してみてください。のんびりウォーキング、が私のお勧めです。
また、ミレニアム・マイルの道沿いには、サウス・バンクと呼ばれる3つの劇場とギャラリー、コンサート会場など、ロンドンが誇る文化施設が集まるエリアもあります。このあたりから眺めるテムズ川の景色はベストビューポイント。映画の撮影でもよく使われるロンドンのデートスポットの一つですので、お見逃しなく!(写真提供:英国政府観光庁、木谷朋子)
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木谷朋子
PROFILE
旅行ライター。中学時代からのイギリス好き。1983年の初渡英以来、イギリスを含め、ヨーロッパ各地を旅する。大学卒業後、留学雑誌の編集者を経て1989年〜1991年にイギリスへ留学。ロンドンがドラスティックに変貌した90年代には、毎年ホテル、レストラン、ショップを100軒以上取材。イギリスに関する主な著書に『英国で一番美しい風景湖水地方』(小学館)、『ロンドンと田舎町を訪ねるイギリス』(トラベルジャーナル、共著)、『ハッピーロンドン』(双葉社。共著)、『イギリス留学』(三修社)などがある。